もの凄い怒りと脱力感…
今日の米朝首脳会談だ。
共同文書なるものが出されたが、全く空疎なもの。
今年の4月27日に出された「板門店宣言」の焼き直しにすぎない。
文書以外でもいろいろ話をしたとトランプ大統領は記者会見で言っていたが、全ては「やってくれると思う」というものだった。
努力目標を羅列しただけの文書と会談。
致命的なのは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の文言が入らず、さらに米韓軍事演習すらも「莫大な費用がかかる」という理由で中止を示唆。
さらにさらに、「北朝鮮とソウルはあまりにも近く、軍事行動は大きな犠牲がでる」とまで発言。
金正恩にすれば「してやったり」の内容と、トランプ大統領の記者会見だったろう。
ネットでは、「いや、経済制裁はそのまま続けるから」という意見もあるが、最近ではかなりの物資が北朝鮮に入ってきているというニュースもあり、この網の目がさらに広がるのは間違いない。
この会談を「大成功」と自画自賛するトランプ大統領の姿を見た韓国の文在寅はどうするだろうか。
おそらく板門店宣言に盛り込まれた以下の項目。
・高位級会談、赤十字会談など当局間協議の再開
・南北共同連絡事務所を北朝鮮の開城に設置
・南北交流、往来の活性化
・鉄道、道路の南北連結事業の推進
これらに着手し、なし崩し的に経済制裁は弱まっていくだろう。
今回の米朝首脳会談について、安倍総理がぶらさがりの記者会見を行っているが、表情から「落胆」が伺える。
【拉致問題提起に感謝】米朝首脳会談について、安倍晋三総理大臣「日本にとって重要な大切な拉致問題について、しっかりと言及して頂いたことを高く評価。拉致問題について明確に提起して頂いたことに、トランプ大統領に感謝したい。詳細について、大統領から電話でお話を伺いたいと思っている。」 pic.twitter.com/3fVXpyHbvA
— Mi2 (@YES777777777) 2018年6月12日
この安倍総理の記者会見での発言について、フジテレビの反町氏が鋭い分析。
安倍総理のぶら下がりについて
反町理「気になったのは総理が『朝鮮半島の非核化に向けた金正恩の意思を【改めて】』と。つまり何ら新しくない話だと。【改めて】と総理が言った事、つまり非核化に向けた米朝首脳会談、余り進展がなかったという感想がそこに滲んでるように聞こえた」
相変わらず鋭い。 pic.twitter.com/4kFPQMTsEf— ブルー (@blue_kbx) 2018年6月12日
これまで北朝鮮の「非核化宣言」には2回も騙されてきた。
今回のトランプ大統領が3人目のピエロにならないことを望むが、今日の会談内容から見れば悲観的にならざるを得ない。
ブログランキングにクリックのご支援何卒宜しくお願いします