【加計学園】民進党・玉木雄一郎とテレ朝が時を同じくして「獣医学部新設よりも待遇改善」への論点ずらし【アノニマスポスト コラム】


まず最初に書いておくが、「AよりもB」という二者択一ではなく、この獣医師不足問題は「AもBもやるべき」という事案。

つまり「獣医師不足対策も待遇改善もやるべき」なのだ。

昨日(6月11日)の民進党・玉木雄一郎議員のブログから引用しながら論点ずらしを指摘していきたい。

今日12日になって、都合の悪い部分があったのか、記事中の一部を削除しているが、その部分もあえて引用する。

玉木雄一郎議員のブログ「地方の公務員獣医師は不足しているが、獣医学部新設が解決策ではない」から引用。
https://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-12282823657.html

今日のNHK日曜討論でも、獣医師不足が議論になりました。よく獣医師が足りないと言われますが、獣医師の数については、「分野別、地域的な『偏在』はあるものの、総数としては足りている。」これが、農水省、文科省をはじめとした政府の公式見解です。

この文科省と農水省の見解は、獣医師会の反対を慮って、長年に渡って用いられてきたロジック。
その抵抗勢力に対して風穴を開けようとしたのが国家戦略特区での制度改革。
文科省と農水省の言い分が「政府の公式見解」ならば、戦略特区での獣医学部新設も「政府の公式見解」なのだ。

しかし、地域によっては、牛や豚といった産業動物の獣医、とりわけ公務員獣医師の数が足りず、定員割れを起こしている都道府県があることも事実です。

ただ、獣医学部を新設して定員を増やすことが、産業動物獣医師、なかんずく公務員獣医師が不足している問題の解決策になるのか?この点については、あまり客観的な分析が行われていません。
地方に獣医学部を作れば、その地域の公務員獣医師も増えるでしょう、ぐらいの感覚です。

しかし、具体的な数字を調べてみると、その感覚が必ずしも正しくないことが分かります。

例えば、青森県にある私立の獣医大学である北里大学の1学年の定員は120名。1.1倍まで認められる枠を使って実際には132名の学生が学んでいますが、このうち青森県内に就職した学生の数はわずか3名です。そのうち公務員獣医師になった人は1名のみです。事実、現在も青森県では公務員獣医師の欠員状態が続いています。

つまり、獣医大学の所在地と、その地域における公務員獣医師の充足率との間には、直接の関係はないと考える方が自然です。ですから、仮に、加計学園が四国に獣医学部を新設しても、それだけをもって、四国の公務員獣医師の不足問題が解決するわけではないと思います。

獣医学部が全国(四国地方を除いて)にあるにもかかわらず、この青森県の北里大学を例に挙げたのが妙に引っ掛かる。

というのも、時を同じくしてテレビ朝日でもこれを取り上げている。

「空白地域」新設の効果は?獣医学部の現場を取材(17/06/11)テレ朝




このテレ朝の報道も「新設よりも待遇改善」を前面に押し出している。

玉木議員もテレ朝も、青森県が獣医師不足解消のため、公務員獣医師の待遇改善に乗り出していることには一切触れていない。

そしてこの待遇改善によって青森県では獣医師不足が徐々に解消に向かっていることも報じない

以下、青森県が公務員獣医師に対して待遇改善策を報じたニュース。

読売新聞記事を一部抜粋

足りない!公務員獣医師…自治体は奪い合い

給与面での優遇をアピールする県のパンフレット

全国の都道府県で家畜防疫などを担う公務員獣医師の採用難が続いている状況を受け、青森県が獣医師確保に向けた取り組みに本腰を入れている。

受験者を増やすことを狙い、給与の上乗せで待遇を改善するほか、受験会場を増やしている。これらの効果もあって受験者は増えているものの、他の自治体との競争で合格者が辞退し、定員を満たせていない状況が続いており、県は待遇面の良さや、仕事の魅力をアピールする考えだ。

県では一度の試験で定員を満たせず、追加募集する状態が続いている。そのため、県は2016年度から獣医師の職員を対象に、採用後15年間、基本給に上乗せする「初任給調整手当」の支給額を増やした。最初の10年間は月4万5000円を上乗せする。15年間での総額は675万円と「全国トップクラス」(保健衛生課)という。

さらに、試験会場も、東京、青森市の2会場に加え、16年度からは北里大学獣医学部がある十和田市を追加。17年度からは北海道も加え、県内外で受験しやすくしている。このほか、一定期間県職員として勤務すれば返済が不要になる修学資金の貸与も行うなど、アピールに躍起だ。

効果も表れており、26日に締め切った17年度の募集では、定員13人に対し21人の申し込みがあった。追加分を含まない申し込みは14年度の11人、15年度の9人から、16年度は21人に増えている。

http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170531-OYT1T50068.html?from=ytop_ylist

玉木議員のブログ記事に戻る。

最近よく、加計学園の特区認定を正当化する理由として、四国における公務員獣医師の不足に対応するためという人がいますが、これは国家戦略特区の認定の妥当性(すなわち「石破4条件」を満たしているかどうか)を判断するうえでは関係のない話であって、単なる「論点ずらし」だと言わざるを得ません。

必至になって妨害しようとする前川前事務次官や、玉木議員を始めとした民進党議員がよく用いる「石破4条件」だが、そもそもこの条件は抵抗勢力である獣医師会が石破茂氏が地方創生大臣だった頃にねじ込んだものなのだ。

長い文なので一部だけ引用する。
全文を読むには下記のURLからPDFで。

公益社団法人 日本獣医師会
http://nichiju.lin.gr.jp/

平成27年度全国獣医師会事務・事業推進会議の開催
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06809/a2.pdf
平成27年度 第4回理事会の開催
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06811/a2.pdf

なお,昨日,藏内会長とともに石破 茂地方創生大臣と 2 時間にわたり意見交換をする機会を得た。
その際,大臣から今回の成長戦略における大学,学部の新設の条件については,大変苦慮したが,練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした旨お聞きした。
このように石破大臣へも官邸からの相当な圧力があったものと考える。
しかし,特区での新設が認められる可能性もあり,構成獣医師にも理解を深めていただくよう,私が各地区の獣医師大会等に伺い,その旨説明をさせていただいている。

この獣医師会の会合では以下のようにも言っている。

内閣がもしこれを行うのであれば私たちは現在の内閣に対して敵に回らざるを得ないのですが,獣医師会としては抵抗勢力にはなりたくない,
抵抗勢力としてマスメディア等々で取り上げられ,獣医師会は抵抗勢力である,訳の分からないことを言っている団体だということになりますと,世論の風当たりは強いものになります。

>「獣医師会は抵抗勢力である。訳の分からないことを言っている団体だということになりますと、世論の風当たりは強いものになります。」

まさにその通りになっているのだが。マスコミはまだ味方のようで。

玉木議員のブログに戻る。

では、公務員獣医師不足には、どう対応すればいいのか。

そこはやはり、待遇改善が一番だと思います。

ペットのお医者さんとして開業している獣医師に比べて、公務員獣医師の待遇が低いのは確かです。
したがって、極端なことを言えば、月給を倍にしてあげれば、公務員獣医師問題の多くは解決すると思われます。
愛媛県は加計学園に建設費の補助として30億円を超える税金を投入するようですが、そんな額があれば公務員獣医師の待遇改善など簡単に出来るでしょう。

上記の記事文から、今日になって玉木議員は以下の部分を削除して更新しなおしている。

※関連記事
民進党 玉木雄一郎「公務員獣医師は不足しているが、獣医学部新設が解決策でない。給料を倍に」 ~ネットの反応「玉木のご意向」「完全に獣医師会の立場」「健全な野党も不足してる」

したがって、極端なことを言えば、月給を倍にしてあげれば、公務員獣医師問題の多くは解決すると思われます。
愛媛県は加計学園に建設費の補助として30億円を超える税金を投入するようですが、そんな額があれば公務員獣医師の待遇改善など簡単に出来るでしょう。

この部分の表現はよほど都合が悪かったようだ。

玉木議員はブログの最後でこのように書いている。

公務員獣医師が足りないという問題は、古くからある長年の課題です。今回の加計学園の問題を期に、公務員獣医師や産業動物獣医師の問題に関心が集まったことは良かったと思っています。

これまで貴方は議員としてなにをやってきたのかと言いたい。

この玉木議員のブログとテレ朝の報道は、文頭に書いた「AよりもB」で一貫している。

獣医学部新設では地元の公務員獣医師不足の解消にはつながらいという論調だが、学部新設で将来の獣医師の数が増えることは確かだ。

そして卒業した獣医師たちはペット開業医を目指すの自由。

公務員獣医師を選択するのも自由。

そし公務員獣医師に対しては、青森県のように公務員獣医師に対しての待遇改善に取り組み、効果を挙げている自治体もある。

玉木議員やテレ朝は、加計学園問題で詰めきれなくなったのか、「総理のご意向」「官邸のトップクラスが言っていること」「安倍総理のお友達」から「獣医師の待遇改善」へとシフトしてきている。

それならその公務員獣医師不足や待遇改善をこれまで扱ってきたのかと言いたい。

玉木議員はブログの中で「論点ずらし」という言葉で獣医学部新設推進派を批難しているが、玉木議員こそここにきて「AよりもB」を言い出すのは論点ずらしでしかない。

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『【加計学園】民進党・玉木雄一郎とテレ朝が時を同じくして「獣医学部新設よりも待遇改善」への論点ずらし【アノニマスポスト コラム】』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/06/12(月) 15:45:55 ID:4b6fe5a21 返信

    ハッキリ理解出来たんじゃあないかね?平和ボケ日本人も

  2. 名前:匿名 投稿日:2017/06/12(月) 21:04:11 ID:30860b116 返信

    獣医師不足もそうだが、若者がすくない今治市の活性化という狙いがもう一つのテーマとなっていることをどこも報じないのはなぜか。
    愛媛県や今治市は声をあげるべき。
    そうじゃないと、今治市の悲願が野党とマスコミに潰されてしまう。

  3. 名前:匿名 投稿日:2017/06/16(金) 18:02:48 ID:1beeb45eb 返信

    待遇改善って言っても初任給調整手当が合計600万に足が出るくらいで、ロクに出世も基本給の昇給の見込めない地方公務員になりたいと思いますかね?
    やはり獣医は医と名前が付いているだけに医者と給料を比較してしまいます。難易度も学費も医学部に次ぐレベルですし・・・
    もちろん医者と給料を同レベルにすべきとは全く思いませんが、多少の給料のブーストをしたところで大して地方公務員の就職促進にはならないと思います。

  4. 名前:匿名 投稿日:2017/06/18(日) 16:19:28 ID:d6355b0b3 返信

    医学部だったらこんな話にはならないだろう。あるなしじゃ病院のレベルも変わってくるだろうから。
    獣医学部だって同じ。地元に密着した調査や研究の拠点となるはず。
    多いんだったら多いところを減らせばいい。無いところに作るなはおかしい。