軍がクーデターを起こす国 フィリピン ドゥテルテ大統領がこれ以上「反米発言」を繰り返せば、軍はドゥテルテ大統領に銃口を突き付けるかもしれない【アノニマスポスト コラム】


ドゥテルテ大統領のお膝元、フィリピン・ミンダナオ島でのISとの戦闘がまだ続いている。

IS側がかなり劣勢になってきたとの情報もあるが、小学校を占拠して生徒らを人質にとっているとのニュースもある。

ここにきてドゥテルテ大統領のニュースでの露出が極端に少なくなってきている。

フィリピンの2大テレビ局ABS-CBNとGMAのYouTubeチャンネルをチェックしてもほとんど出てこない。

体調不良との情報もあるが、それもタガログ語で言う「チスミス(噂)」の域を出ない。

ドゥテルテ大統領がかねてから反米発言を繰り返してきたのは周知のこと。

何故か中国やロシアに対してシンパシーのある発言を繰り返す一方、アメリカに対しては嫌悪をむき出しにしてきた。

「フィリピンは反米感情が強い」という発言を日本のニュース解説などで聞くが、フィリピンで反米感情などほとんどない。

フィリピンの一般人は、アメリカに対しての憧憬がもの凄く強いのが事実だ。

 

フィリピンは軍がクーデターを起こす国

フィリピンの政治家、あるいはフィリピンの一般人でも政治に詳しい人間なら誰でも知っている事実だが、軍に最も影響力のあるのはその時々の大統領ではなく、ラモス元大統領だ。

ラモス氏は軍人上がりの大統領で、今年で89歳と高齢だが、まだその威光は衰えてはいない。

今から10年前の2007年、フィリピンの中心都市マカティで軍のクーデターが勃発した。

場所はマニラ首都圏マカティ市に数ある五つ星ホテルのひとつ、ペニンシュラ・ホテル。

高級ホテルのロビーに装甲車が突入、銃を乱射し、クーデーターの口火を切った。

その時のニュースを伝える動画が以下。

俺はこの時、このホテルから直線距離で300mくらいだろうか、ドゥシット・ホテル・ニッコー(現在は日本航空が撤退してドゥシット・タニ・ホテル)に滞在していて、丁度チェックアウトした後だったため混乱は逃れた。

このクーデターが起きた時の大統領はグロリア・マカパガル・アロヨ氏。

アロヨ大統領はこのクーデターの収束をラモス元大統領に依頼した。

「依頼した」というより「泣きついた」という表現のほうが正解だ。

ラモス元大統領の「鶴の一声」で事態は収束し、結局クーデーターは大規模なものには発展しなかった。

ラモス元大統領の軍に対して威光は、もちろんドゥテルテ大統領も知っている。

だからドゥテルテ大統領は就任直後、ラモス元大統領を中国との関係改善のための特使として任命した。

元より中国にシンパシーを持っているドゥテルテ氏は、南沙諸島問題で中国に歩み寄りを見せていた。

国際司法裁判所でフィリピンが勝ったにもかかわらずだ。

折しもフィリピン軍は、日本などからの武器、装備供与、アメリカ軍の再駐留によって士気も高まっていた。

軍からの突き上げが容易に想像できたドゥテルテ氏は、軍に絶大な影響力を持つラモス氏を特使に指名することによって、反発する軍を抑えこもうとした。

しかし度重なる反米発言と、中国に擦り寄るドゥテルテ氏に業を煮やしたラモス元大統領は特使を辞任した。

※関連ニュース

フィリピンのラモス元大統領は10月31日、ドゥテルテ大統領から7月に任命された中国特使を辞任したと明らかにした。現地放送局GMAネットワークが報じた。親米派で知られるラモス氏はかねて、ドゥテルテ氏の相次ぐ暴言や「(米国から)独立した外交政策」との方針を批判しており、年長者である自分の意見に耳を傾けるべきだとの考えを示したという。

GMAの報道によるとラモス氏は、ドゥテルテ氏が10月の中国訪問を終えた時点で「辞任した。(中国との間の)氷を溶かし、善意と友情の絆を結ぶ役目は果たした」と述べ、特使の任務は別の人に引き継がれたとの考えを示した。

そのうえで「現大統領を含むすべての人は、国に長年尽くした私をフィリピンという大家族の年長の兄と思いなさい」と話し、自らの助言に耳を貸すようドゥテルテ氏にメッセージを送った。

ラモス氏は、ドゥテルテ氏に大統領選に立候補するよう説得した1人とされるが、大統領就任後はその言動や政策をたびたび批判してきた。就任100日の節目には「大変、失望している」とコメント。米国から独立した独自の外交政策の方針については「進むべき方向ではない」との意見を出していた。

一方、アンダナール広報担当相は31日、報道陣に対し、「ラモス氏の辞任は聞いていない。今ほど、その才能や知識が必要な時はない」と話した。(ハノイ=鈴木暁子)

http://jump.2ch.net/?http://www.asahi.com/articles/ASJB07SZFJB0UHBI03V.html

俺はこのラモス元大統領の特使辞任で、ドゥテルテ大統領と軍の信頼関係は大きく変わったと推察している。

もちろんそれは悪いほうにだ。

そしてここにきてISによる自国の一部占領は軍にとっては屈辱以外のなにものでもない。

一方、アメリカはどう出るか。

今現在もフィリピンのスービックに米軍は駐留しているが、ISとの戦闘に参加していることは聞かない。

アメリカとしてもドゥテルテ大統領が「米軍出ていけ」発言を繰り返すこの状況下で援軍を出すとは考えにくい。

もし戦闘で米軍兵士が戦死するようなことになれば、その兵士の尊厳はどうなるのか。

望まれてもいない、いやむしろ忌避されている国の為に命を落とす必要はないと考えるのが普通だ。

今の戦況がISの劣勢により次第に鎮火すればよいが、もし今以上に戦闘が拡大し、そしてまたドゥテルテ大統領が「米軍はいらない」「米軍出ていけ」発言を繰り返すなら、その時はラモス元大統領も黙ってはいないだろう。

そしてラモス元大統領がドゥテルテ氏を批判するようなことがあれば、それを「号令」として軍は行動を起こす可能性もある。

それは最悪、軍がドゥテルテ大統領に銃口を突き付けることになるかもしれない。

ここのところのドゥテルテ大統領の露出が極端に低くなっているのは、体調不良というよりも、それに対する心労が影響しているのかもしれない。

 

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1 個のコメント

  • 有り得るってゆーか有るでしょ?何がドテルテを支那に向かわすんでしょ?世界は複雑怪奇ですな

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