読売テレビニュース
「手をかざして治療ができる」などというグループを辞めたいと言った女性を集団で暴行したとして、メンバーを率いる親子が2日、兵庫県警に逮捕されました。
この日、傷害の疑いで送検されたのは、兵庫県たつの市の無職、下川絹代容疑者と、姫路市に住む息子の和哉容疑者ら5人です。絹代容疑者はスピリチュアルグループ「トリニティ」のリーダー格です。
古井林太郎記者「トリニティはこちらの建物の2階で週5回会合を行っていて、夜中に人が入っていく様子を近所の人が目撃していたということです」
県警によりますと、絹代容疑者らは5年前、このグループを抜けようとした当時38歳の女性に対し、顔や頭を殴るなどの暴行を加え、頭の打撲などのけがを負わせた疑いがもたれています。
このグループの内部では、非科学的な行為が繰り返されていました。息子の和哉容疑者は手をかざして患部を直すという行為を「ヒーリング」と称し、1回5千円で行っていたということです。
また、母親の絹代容疑者は「悪いものがついている」とメンバーを指差し、他の参加者に平手でたたかせるなどの行為をしていました。
近所の人「(部屋に)入れ代わり立ち代わり出入りしていた。特に晩の7時から8時以降」「身近で事件が起こったのは初めて聞いた。ちょっと怖いね」
活動は15年ほど前からで、地元中心に数十人を集めていたとされますが、脱退希望者もいたようで警察にはこんな相談も。
「グループを離脱したいというと暴力を振るわれる可能性がある」
今回の被害者とは別の男性メンバーからの通報で事件が発覚しました。
捜査関係者によりますと、絹代容疑者らはネックレスなどの貴金属を売り付けていた疑いもあり、県警は霊感商法の可能性もあるみて、さらに捜査を進めています。
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